“裕龍 ながれ” の検索結果 | 今日もだらだら、読書日記。

キーワード:裕龍 ながれ (9 件 / 1 ページ)

ラ・のべつまくなし 3 ブンガクくんと腐埒なるキホーテ

 

「書けない…ッ!!」シリーズ最新作の不調に担当編集の変更が加わり、筆が止まってしまった矢文学(通称・ブンガク)。同レーベルで活躍する作家陣との飲み会では自身の居場所に不安を抱き、相談すべき親友・圭介は学祭の準備などで超多忙、彼女の明日葉も学校に行くようになり連絡が取れない。そこに、ほかの文芸出版社から執筆依頼が舞い込んで…。カタブツの祖母と、ブンガクを二次元アレルギーにした張本人、腐女子の姉も登場して大混乱!?矢文学の選択は、はたして―!?ラノベ作家と腐女子の純愛系ラブコメディ、ついに完結。 (「BOOK」データベースより)

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シリーズ完結編。新しい担当編集からシリーズの売り上げが芳しくないこと、執筆中の原稿の全ボツを食らって落ち込むブンガク。明日葉には他の男の影が見え隠れするし、圭介は文化祭で忙しく……と悶々としていたら、文芸出版社から声がかかる。ただし、その仕事をするにはラノベを書くのはやめろといわれて……というお話。

最後まで本当に面白かった!なにをやっても裏目に出て、どん底で思い悩むブンガクくんの姿は見ていて辛いものがあったけど、周囲の人たちの助力をきっかけに少しずつ自分の考えを伝えていく姿に胸が熱くなった。特に彼を立ち直らせるきっかけともいえる圭介の「魔法」が本当にヤバい。一言では定義できない「ライトノベルとは何か?」という問いに、こんな形で答えを見せるとは思わなかった。自分のライトノベル体験の「原点」と意外な形で再開して涙するブンガクは、様々な形で歪められてしまったけどライトノベルが大好きだったんだなあ。ところで余談ですがロリ先生とブンガクくんは絶対に良いライバル関係になりますよね!!

そして2巻から引き続き、明日葉との恋愛事情も本当にやばい。様々な誤解から一度は破局状態にまでおちいってしまった二人だけど、ノベッターで他の男と喋る明日葉を見てヤキモチを焼くブンガクくんの姿が微笑ましすぎだったり……と、さりげないイチャイチャポイントにニヤニヤが止まりませんでした。そしてなによりも あ の 「 あ と が き 」 は 反 則 す ぎ る ! 最初気づかなくて戻って読み返して真意に気づいて顔面崩壊した。なんという斜め上からの……斜め上からの!!!(ゴロゴロゴロゴロゴロ)

最後までニヤニヤをありがとうございました。次のシリーズも楽しみにしてます!


ラ・のべつまくなし2 ブンガクくんと腐たご星

 

「金輪際アンタとは仕事しない!」純文学を志すも『かみたまっ』でラノベ作家としてデビューし、ヒットを飛ばすことになった青年・矢文学(通称・ブンガク)。スケジュールの合間を縫って会うことになった『かみたまっ』のイラストレーター双星は、双子の高校生・星峰海、陸の合同ペンネームだった!陸に比べプロ意識の高い海は、ブンガクが『かみたまっ』のファンの女子高生とつきあっているという話を聞き、突然の絶縁宣言!!陸の謝罪を受けたブンガクだが、明日葉にはふたりの関係を怪しまれてしまい―。カタブツとフジョシのラブ第2幕。(「BOOK」データベースより)

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子供時代のトラウマから「二次元絵を3秒以上見つめると気絶してしまう」という筋金入りの二次元アレルギーで文豪を夢見るラノベ作家と腐女子の女の子の繰り広げるラブコメディ第2巻。

ラノベはイラストと文章の二人三脚だよね、というお話。二次元アレルギーの関係でどうしても学が目を向けられなかった部分、というのはあるのでしょうが「ラノベ」をやる時点で避けては通れない部分ですよね。なんだかんだ言いながらも、『かみたまっ』を良くする為一生懸命な海の言動にニヤニヤしてしまいました。特に新キャラのデザインに対する海と学のやりとりは興味深かったなぁ……「売れるものを作る」為に妥協しなきゃいけない部分もある、っていうのは商業で創作をしてみないとわからない視点なんだろうなぁ、とか思いました。

ラストで海&陸が学の書いた小説を読む場面が本当に楽しそうで、凄くニヤニヤした。ていうか普通にこれ読みたいんですけど!!学の書く小説って普通に男子が良い悪友関係っぽくてとても気になる。元の作風はどうなんだかわからないけど、ラストの展開なんか完全にヒロインと主人公の親友のダブルヒロインになってますよね!!

しかし本編以上に学&圭介の親友関係と学×明日葉のほの甘恋愛模様やべえええええええええ!!!!!お互いの才能をお互いの居ない所で惚気あう学と圭介の言動にニヤニヤし、学と明日葉の初々しいやりとりの数々にゴロゴロ転がった。もうなんだこれ、男女カプ的にも男子の友情的にもやばい。学と圭介やなにやらで腐女子妄想して転がってしまう明日葉はもう色々と仕方ないと思うんですこれ目の前で展開されたら私だったら空気読まずに転がるわ!!!1巻でもかなりラブ度高いシリーズではあったのですが、2巻に来て一気に糖度が上がった気がします。数ある床掃除系少女小説群とも立派に張り合える程度の糖度やばい。

特に、クライマックスの学と明日葉のやりとりと、学のセリフがとても好きだ。カタブツな学が言うからこそ、その言葉の内容とのギャップに萌えます。本当にこのセリフはやばい。超やばい。

だから、謝ります。
この心に渦巻く欲望で、あなたもすこしだけ……汚させてください


あと1冊で完結とのことですが、二人の恋愛模様がどうなっていくのか、どんなお話が展開されるのか、とても楽しみです。


ラ・のべつまくなし ブンガクくんと腐思議の国

 

恋愛経験ゼロ。生真面目に純文学を志すも、希望とは裏腹にラノベ作家としてデビューしてしまった青年・矢文学。しかも著作は、ネットの口コミもあり大ヒット!メディアミックスも決まり順風満帆!……のはずが、原稿が書けない!気晴らしに、通い慣れた図書館に向かったブンガクは、そこで出会った少女・明日葉に一目惚れしてしまう。彼女はブンガクのラノベ作品の大ファンで、聖地巡礼の途中だった。仲良くなろうとするものの、ブンガクは二次元アレルギー、明日葉は腐女子で……。カタブツとフジョシの純愛系ラブコメディ!! (「BOOK」データベースより)

個人的お気に入り度数

子供時代のトラウマから「二次元絵を3秒以上見つめると気絶してしまう」という筋金入りの二次元アレルギーで文豪を夢見るラノベ作家と腐女子の女の子の繰り広げるラブコメディ。あらすじからオタク系「あるある」ネタ満載+コメディ率高めのドタバタものを想像していたのですが、予想に反して直球なラブコメでびっくりしました!未だ恋を知らない小説家と恋に臆病になってしまった女の子の、甘酸っぱくて初々しい恋のお話。

二次元アレルギーのせいでラノベ作家なのに「オタク」の世界のことを殆ど知らない矢文が生粋の腐女子の明日葉に一目ぼれし、彼女と付き合う為に一生懸命(周囲の協力者たちに振り回されながら)腐女子知識を身につけて……というひたむきな姿が一途でなんだか可愛らしい。でも、腐女子ネタの使い方が割とすっきりしてて、あざとくない。もちろん腐女子として共感できる部分も多いし、特に矢文と圭介のやりとりに妄想力を掻きたてられて一人でゴロゴロしている所なんかはもう気持ちがわかっちゃうだけにこっちまでニヤニヤしちゃうんだけど、ちゃんと明日葉が「等身大の女の子」として描かれてるのが好印象でした。こう、結構ラノベに出て来る腐女子って普通の女の子キャラとはちょっと世界が違っちゃってるというか、痛々しいところ強調されてる部分があるように思える部分が多かったのですが、明日葉はちゃんと「どこにでもいる腐女子の女の子」と感じる部分が多かったです。

それにしても、矢文と明日葉がすれ違ってしまい、彼女をとりもどすために矢文達がとある大胆な作戦に打って出るクライマックスの展開も素敵なんだけど、何よりも終盤の矢文&明日葉、圭介&ゆずのラブラブっぷりが凄い!!特に明日葉の誤解を解くために圭介がとった行動と、その行動に対するその後の圭介&ゆずの意外すぎるやりとりがたまりませんでした!こ、これだけ手練れなカップルっぽい雰囲気を漂わせておいてその初々しさは反則だろ……!!!

一部置き去り気味にされてる伏線とかあって消化不良な部分もありましたが(渚との関係はちゃんと決着つけて欲しかった気がする)、その辺は続編で消化する感じなのでしょうか。1巻で綺麗に終わってる感じもしますが、もうちょっと彼らの物語が読んでみたい気も……個人的には、続きもあるといいなあ。というか圭介&ゆずに的を絞ったスピンオフとか読みたいなあ、と思ってみたり。


ダナーク魔法村はしあわせ日和 ただしい幻獣の飼い方

[著]響野 夏菜 [絵]裕龍 ながれ

ダナーク村の警察署長に着任以来、休みも取らずに働きづめだったイズーはシーカーの勧めで休暇を取ることにした。「今日こそ、魔法とは関係のない一日を過ごす」と固く心に決めるものの、やっかいな魔法の騒動(ビー)は自分の方から近づいてきて…!?
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「ダナーク魔法村」シリーズ最終巻にして短編集。うっ…良い胸キュンシリーズなのに終わってしまうなんてもったいない…。着任後のイズーが初めて休暇を取る話、ライとの邂逅をきっかけにビーの名前に興味を持ったイズーが「エラ」という言葉の語源を探して奔走する話、ギャラントとビーの関係をいぶかしんだイズーがうっかり禁句を口にしてアガードの使い魔にされた話、謎の卵から孵った魔獣(?)がイズーになついてしまう表題作の4編が収録されてます。

本編と並行して時間軸が進んでいくので、イズーがいかにしてビーに対してデレていったかが如実にわかるのがとても楽しいです。序盤だと好意よりは迷惑という気持ちが強かったイズーが、最後の方はあんなことに…とか思うと、そのギャップに笑いが止まらない。

妙に仲の良いギャラントとビーの関係を疑って嫉妬心丸出しだったり、自分の子供が生まれたらという話で普通にビーとの子供の名前だと仮定してしまったり。いや、あとがきでも書かれてるけどほんと色々な意味で壊れましたよね、この人。

ラストの短編でちょっとだけ今までとは違う、ビーとイズーの姿が垣間見えただけにここで終わってしまうのが本当に残念です。というか、イズーの過去話とかが完全にスルーされたまま終わったあたり、打ち切りなのかなぁ。もうちょっとこの2人のほのぼのとした日常を見たかった?とか思うと、残念でなりません。

あとがきの「きっとイズーはなんだかんだ言いながら<環の中>に骨を埋めるのでしょう」という言葉になんとなく胸がきゅんとしました。本当に素敵なシリーズをありがとうございました。


ダナーク魔法村はしあわせ日和 いとしのマリエラ

[著]響野 夏菜 [絵]裕龍 ながれ

アガードの家にフランの娘・マリエラがやってきた。異常に彼女をもてなそうとするフランの態度や体調不良で寝込んでいるビーの事を「いつものことだ」と気にしない家人達の態度に違和感を覚えるイズーだが、翌日シーカーとベルが行方不明になってしまって…!?
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ダナーク魔法村シリーズ第4弾。今回は小さい魔女・マリエラが引き起こす騒動と共にビーやフランの秘密が明かされるというお話。

とりあえずデレモード突入のイズーが可愛い過ぎる。
ビーの前ではなかなか素直になれないのがタマにキズですが、寝込んでしまったビーを心配する一方であまり心配していない感じの周囲の人々にイライラしたり、ライにヤキモチやいたり、ビーの力になれない自分を責めたり……とビーの見てない所で完全にデレモード入りました。特に「えへっ?」という定番のビーのごまかし笑顔に悶々とするイズーには噴いた。しかもそんなイズーの秘めたる想い(笑)は実はビー除く周囲にバレバレで…という定番のやりとりにはニヤニヤせざるをえない。

何より、あのイズーの口からクライマックスの「あのセリフ(ネタバレ→"しあわせのかたまり")」が出たのかとおもうともうですね!?あのツンデレイズーがですよ!?たとえるなら、アニメ化したら間違いなく緑川光あたりが声を充ててそうなイズーがだよ!?ああ、ほんとデレモードのイズーがかわいい。

物語はフランの過去やビーの父親の話など、いよいよ核心に踏み込んできた感じ。あとはイズーの過去の因縁に決着をつけるのみでしょうか…って次は短編集で本編はこれで完結なんですよね…残念すぎる。ビーとイズーがはっきりと相思相愛になるところまでちゃんとやってほしかったなぁ…今の状態だといまいちビーの気持ちが誰に向いているか不鮮明なんだよなあ。


ダナーク魔法村はしあわせ日和 ドラゴンが出たぞ!

[著]響野 夏菜 [絵]裕龍 ながれ

213年ぶりにドラゴンが現れたという報告が!?魔女長アガードからの依頼で、イズーはビーと共にドラゴンの調査をするハメに。調査に向かった国境で、二人は魔法使いの少年・ライと出会って、協力することに。何かと仲良さげなビーとライに複雑な思いを感じるイズーだが…
   個人的お気に入り度数
続き読むの1年も放置してたよ!なダナーク魔法村シリーズ。魔法の存在は既におとぎ話の中になりつつある世界で、ダナーク村が未だ“魔女の村”である理由やビーの秘密がちょっとだけ明かされるシリーズ第三弾。今回は暴走魔女ビーが始めてダナーク村の“外”の世界に出て、イズー達とドラゴンの調査をするお話です。

とりあえず今回はイズーかわいいよイズー。ツンデレカタブツ警察署長が暴走魔女に遂に陥落されはじめたよ!?2巻でもちょっとそんな兆候があった気がしますが、今回はイズーを良く知っているらしい「魔法使い」のライバル・ライが登場し、ヤキモキするハメに。本人にまだ自覚はないようですが、魔法使いと魔女だからこそ分かり合える部分を持った二人を見て複雑な気分になったり、ビーのことを“セルビー(麗しい)”と呼ぶライに嫉妬してしまうイズーが可愛くて堪りません。

物語本編の方ではイズーの宿命の敵であるあの人が登場したり、ビーの隠された能力がちょっぴり発揮されたり……とだんだん核心に入ってきた様子。長らく放置してたけど、一応(大人の事情で)あと2冊だし、そろそろ最後まで手を付けたいなあと思います。2巻まではほのぼのメインなカンジで好きな作風ではあるんですがイマイチ盛り上がりに欠けているなあと思っていたのですが、ここにきて一気に物語が加速してきた感じ。残り少ないですが、続きが楽しみです。


それにしても、オチが最高すぎてマジで飲んでた麦茶噴きそうになった。終盤のイズーはマジで宿敵のあの人やドラゴンより、「魔法定量」と戦ってた感じがww


ダナーク魔法村はしあわせ日和 ひみつの魔女集会

[著]響野 夏菜 [絵]裕龍 ながれ

今日は「冬始まりの日」。新しい冬服に身を包んだイズーは突撃魔女・ビーから今夜は外に出ないよう、念押しされる。なんでも男子禁制の「ひみつの魔女集会」が行われるらしい…。好奇心をそそられはするものの、もう「ま」のつく面倒ごとに巻き込まれるのはこりごりだ、と家でおとなしくしていたイズーだったが、あろうことかダナーク署署員のシーカーが魔女集会を覗いてしまって…?!
 

長らく放置してました、「ダナーク魔法村」シリーズ第二段。好奇心から「ひみつの」魔女集会を覗いてしまったシーカーを助けるためにイズーとビーが奔走するというお話。

どう考えても一大事だっていうのに、妙に緊張感の無い村人の一連のやり取りが素敵過ぎます。魔女鍋にぶちこまれることよりも、自分を煎じて出来る薬が単なる軟膏だという方に文句をつけるシーカーとか、とりあえずシーカーがぶち込まれた牢屋に色々運び込んじゃう村の男達とか…軟膏のくだりについては、本気で飲んでたお茶噴きそうになりました。もうほんと、常識人なイズーの苦労が偲ばれます(笑)

ただ、逆にそれだけのんびりしたやりとりがあるからこそ、魔女達のはっきりとした態度に薄ら怖いものを感じてしまいました。村の男達もシーカーに差し入れをするくらいはやるけど、助命嘆願みたいな話には絶対に乗ってこない。ほんと、こういう“伝統”だの“慣習”のたぐいって怖いです。

シーカーの罪を帳消しにしてもらうため、「まくらの森」と呼ばれ、普段はダナーク村の人々が近づかない闇の森に向かうイズーと、魔女長アガードの命令でイズーについていくことになったビー。ビーをはじめとしたダナークの魔女、特にマリーク家にまつわる確執などといったダナーク村の影の部分が少し明らかになって、今後の展開に影を落としてきそうな感じです。いつのまにか3巻が既に発売されているようなので近いうちに買ってきたいと思います。

それにしても、本編もさることながら今回は普段とは違ったビーの一面を見て、内心右往左往するイズーが非常に良いですね!特に元気の無いビーを励まそうと孤軍奮闘し、我に帰って自己嫌悪に走る辺りのくだりなんか最高!!しかもそんなイズーの心遣いを知りつつもさりげなく焦らして美味しいところを持っていくビーが可愛い。

何も知らないまっすぐな少女と思わせておいて(それもまた彼女の一面ではあるのですが)、今回は完全にイズーより一枚上手でした。この二人のやりとりは是非もっと見てみたいです。

女の子はみんな魔女!!


ダナーク魔法村はしあわせ日和 都から来た警察署長

[著]響野 夏菜 [絵]裕龍 ながれ

優秀な潜入捜査官だったイズーはとある事件をきっかけに仕事が出来なくなり、警察署の署長として栄転…という名の左遷を受ける事に。自らの境遇に納得がいかないイズーだが、更に赴任したダナーク村は「田舎の」「平和な」「魔法使い達の村」で…!?
 

実に10年ぶりに、正統派少女レーベルに手を出してみました(ぶっちゃけ角川ビーンズは少女レーベルとは認めない方向で。)

真面目で冷静(?)な署長・イズーが破天荒な魔法少女・ビーを始めとした一風変わった村人達に振り回されながら、少しずつ心の傷を癒し、村に馴染んでいく…という話。魔法村という設定以上に一昔前の田舎的なのどかな雰囲気を感じさせる村の描写が凄く心地よくて、「こんな村に住みたいなあ」と思わせてしまうものがありました。ジブリ映画で食べ物が半端じゃなく美味しそうに感じてしまうような、そういう感覚。少女レーベルというと恋愛モノばかりというイメージがあったのですが(中学時代はコバルトとティーンズハートばっかり読んでたクセに…)恋愛要素も薄く、凄く読みやすかったです。

ほのぼの?とした空気の前半から後半は急展開。イズーでも捕まえるのに手を焼いた凶悪犯をあっさり始末してしまう魔女達の手際のよさにニヤニヤしつつ、魔女長の言葉にジーンとしてしまいました。最後まで凄くすっきりした気分で読むことが出来て、凄く面白かったです。続編が出たらまた読んでみようと思います。

ちなみにこの本、「ラノベ365日」さんの感想を読んだら面白そうだったので、つい大量の積読本を尻目にうっかり手を出してしまったんだけど実は紹介されていた本で気になったのは実は同じレーベルの別の本だったり…。
こちらも面白かったのでそれはそれで得をしたということで。最初に気になっていたほうも近いうちに買って来ようっと。


追記。
よく考えたらこれもコバルト文庫でした。
もう私の中で多分新井素子って少女小説とかライトノベルの括りじゃないんだよな…すっかり忘れてましたorz


「好きなライトノベルを投票しよう!! 2010年下期」に投票します

いちせさん主催のこちらの企画に参加します。
平和さんが主催されていた「ラノサイ杯」の企画終了を受けて立ちあがった類似企画だそうです。
明日締切なので投票を考えてる人はお早めに!

類似企画としてTwitter主導のラノツイ杯もありますよ!こちらも明日締切です。


今回は余裕ないのでコメント短め……orz

既存シリーズ

■ フルメタル・パニック! ずっと、スタンド・バイ・ミー上下(⇒感想
著:賀東招二 挿絵:四季童子

個人的には、2010年はこれ抜きに語るわけには。
最高の完結編でした。とりあえず、読め。

「君さえいれば、武器などいらない」
【10下期ラノベ投票/9784829135532】
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■ 魔王城五限目(⇒感想
著:田口仙年堂 挿絵:鉄雄

こちらも最高の完結編でした。
子供たちを守ろうと立ち上がった心優しき「魔王」の活躍に胸が熱くなる。
あと伯爵マジtndr。

「俺は魔王だ。君を魔王城まで連れ去りに来た」
【10下期ラノベ投票/9784047266544】
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■ Re:3 バカは世界を救えるか?(⇒感想
著:柳実冬貴 挿絵:一葉 モカ

次第に明かされていく熾烈な過去に、臆しつつも立ち向かおうとするバカがかっこいい!
あと光一と「能力泥棒」の好敵手と書いて「とも」と呼ぶライバル関係が最高!!
今最高に続きが楽しみなシリーズです。

(バカになれ。じゃないと世界は救えない)
【10下期ラノベ投票/9784829136003】
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■ GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン3(下)(⇒感想
著:川上稔 挿絵:さとやす(TENKEY)

先を歩む者達が次代を担う若者たちに託した想いが、凄すぎてもう。
ネタにされるほどの超ボリュームすら苦と感じさせない「最初から最後までクライマックス」感。
アニメもとっても楽しみです。

「次に歴史を動かすのは、私達の方よ」
【10下期ラノベ投票/9784048687355】
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■ ココロコネクト カコランダム(⇒感想
著:庵田定夏 挿絵:白身魚

中盤の、事態急変以降の展開の閉塞感が本当に凄かったです。
異能がきっかけで事件が起きて、異能ではないところに収束するのが面白いなあ。
物語の一区切りとなる4巻「ミチランダム」も凄かった。

「たとえそれによって……オレがこの文研部を去ることになったとしても……オレはオレを貫く」
【10下期ラノベ投票/9784047267756】
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■ バカとテストと召喚獣8(⇒感想
著:井上堅二 挿絵:葉賀ユイ

雄二と明久、マジ一心同体。
なにはともあれクライマックス目前のやり取りにつきます。悪友マジ悪友。

「ぬかせ。王様(キング)に協力するのは歩兵(ポーン)の義務だろうが」
【10下期ラノベ投票/9784047267275】
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■ ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! disc6(⇒感想
著:田尾典丈 挿絵:有河 サトル

全ヒロインを平等に愛そうとする武紀と、一人のヒロインを選んだ「主人公達」が熱い。
シリーズを通して、ラブコメより対峙もの・バトルものとして美味しくなってきた印象が。
電脳系異能バトルが展開される「シルバーバレット」シリーズにも注目です。

「信じるぞ、親友!!」
【10下期ラノベ投票/9784047268197】
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■ ラ・のべつまくなし 3 ブンガクくんと腐埒なるキホーテ (⇒感想
著:壱月龍一 挿絵:裕龍ながれ

ラノベ作家×腐女子の恋愛ラブコメ。
とにかく主人公とヒロインの甘いやりとりがたまりません。今季床掃除部門大賞。
様々な人の「ラノベ」観にも注目。等身大な腐女子像も印象的でした。

『あなたにとって“ライトノベル”とはなんですか? →』
【10下期ラノベ投票/9784094512205】
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新規シリーズ

■ ファンダ・メンダ・マウス(⇒感想
著:大間 九郎 挿絵:ヤスダスズヒト

好き嫌い分かれそうだけど、ツボにハマったら癖になる何か。
読みづらい独特のテンポの文章が心地よく感じられるようになるのが本当に不思議。
『殉教者』マウスと彼に惹かれた人々が繰り広げるお祭り騒ぎに痺れる。

「分かった?これがマウス、私の愛しいマウス。お母様の教えに忠実な狂信者。お母様の教えしか信じず、お母様の教えを守ることにすべてを捧げる原理主義者、狂おしいほど愛おしいお母様の奴隷」「私の愛しい、愛しい、ファンダ・メンダ・マウス」
【10下期ラノベ投票/9784796678865】
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■ アンチ・マジカル?魔法少女禁止法?(⇒感想
著:伊藤ヒロ 挿絵:kashmir

魔法少女アニメで育った世代の懐かしく暖かい何かをぶち壊してくる「アンチ・魔法少女」。
某漫画風にいうとまさしく「夢もキボーもありゃしない」
色々な意味でインパクト抜群な作品でした。まどか☆マギカが好きな人はぜひともこれも読め。

『いいこと、よく憶えておきなさい。人はね??魔法じゃ幸せになれないの』
【10下期ラノベ投票/9784758041683】
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